はじめに
空き家を相続して、いよいよ売却を考えたとき。 一番考えなければいけないのは、売るか残すかよりも、まずいくらで売り出していくのかということかもしれません。
門司区に実家があるけど、今は市外・県外に住んでいる。 現地に頻繁に帰れない。 固定資産税や草刈りのことも頭にある。
そういう状況だと、相場を見ずに「とりあえずこの金額で」と売り出してしまいがちです。 でも実は、最初の価格設定でつまずくと、後から取り戻すのが難しいケースがあります。
寅ヤス不動産として現場で感じるのは、門司区は立地のクセが強い分、相場の見方を間違えると時間だけが過ぎやすいということです。
相場を見ずに売り出して失敗しやすい空き家の共通点
相場を見ずに売り出して失敗しやすい空き家には、いくつか共通点があります。 価格が高い安いの前に、買主が感じる負担が読めていないことが多いです。
1)坂道・階段・狭い道で、工事や搬出の負担が出やすい
門司区は坂道や狭い道が多いです。 重機が入らない場所もあります。
この条件があると、買主は購入後の費用を気にします。
- 残置物撤去の搬出が大変
- 解体するなら手作業が増える可能性
- リフォーム資材の運搬がしづらい
相場を見ずに平地の感覚で値付けすると、内見は入っても決まりにくくなります。
2)古家付きのまま出すのに、建物の状態説明が不足している
空き家は住んでいないだけで傷みが進みます。 雨漏り跡、床のたわみ、シロアリ、設備の故障。
このあたりを整理せずに高めに出すと、買主側の反応はこうなりがちです。
- 結局いくらかかるか分からない
- 見積もりを取っている間に熱が冷める
- 同じ価格帯の別物件へ流れる
門司区は現場条件が絡みやすいので、建物の不確実性が大きいほど判断が遅くなります。
3)再建築不可や接道の可能性を見落としている
門司区は接道条件が微妙な土地もあります。 再建築不可の可能性がある場合、買主の検討は一気に慎重になります。
ここを確認しないまま相場以上で出すと、問い合わせが止まる原因になります。 売却の話は価格だけでなく、前提条件で決まることがあるからです。
4)残置物が多く、内見の印象が悪くなっている
相続直後の空き家ほど、物が残ります。 でも買主が見たいのは、生活の雰囲気よりも、家の状態と使い勝手です。
- 動線が見えない
- 床や壁の状態が分からない
- 片付け費用が読めない
この状態で強気の価格を付けると、相場を見ている買主ほど離れていきます。
5)放置期間が長く、修繕の優先順位が崩れている
放置すればするほど費用が上がり、選択肢が減っていきます。 時間が解決するのではなく、時間が選択肢を削っていく。
この状況で高く売りたいだけが先に立つと、現場とのギャップが大きくなりやすいです。
今日からできる整理の順番
相場を見ずに失敗しないために、私がまず一緒にやるのは、価格を決める前の材料集めです。 ここが整うと、売却のスピードもブレにくくなります。
1)相場の見方を「近所の成約ベース」に寄せる
よくあるのが、ネットの掲載価格を見て安心するケースです。 でも大切なのは、実際に動いた価格帯を知ることです。
- 門司区内でもエリアで反応が変わる
- 道路条件や坂の有無で検討層が変わる
- 土地として見るか、建物付きとして見るかで相場の見方が変わる
ここは一件一件、条件をそろえて整理します。
2)現地の負担要素を洗い出す
価格に効いてくるのは、現場での負担です。
- 車がどこまで入れるか
- 階段や坂の動線
- 解体や搬出の難易度
- 隣地との距離や越境の有無
門司区はこの差が大きいので、ここを飛ばすと価格判断がズレます。
3)建物の状態を「売れる情報」に整える
修繕を全部する必要はありません。 でも、買主が判断できる材料は用意したいところです。
- 雨漏り跡の有無
- 危ない箇所(塀、屋根材、床)の確認
- 設備の動作状況が分からないなら、その前提で整理
- 残置物は内見できる範囲まで減らす
これだけでも、価格交渉が建設的になりやすいです。
4)売り方を先に決める(古家付きか、更地か)
門司区は解体が読みにくい場所があります。 重機が入らない場合もあるからです。
- 古家付き土地で出す
- 解体して更地にする
- 解体は買主側判断にする
方向性が決まると、相場の見方も一本化できます。
結論を急がなくて大丈夫。まずは状況整理から
相場を見ずに売り出して失敗しやすい空き家は、門司区の現場条件が価格に効いていることを見落としがちです。
坂道、階段、狭い道、接道条件、残置物、建物の傷み。 これらは、買主にとって購入後の負担になります。
だからこそ、最初に必要なのは、強気か弱気かではなく、状況整理です。 整理ができれば、価格の納得感も出て、売却の進み方が変わります。
結論を急がなくて大丈夫です。まずは状況整理から一緒にやりましょう。
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