売る・売らないの前に、一度立ち止まって考えてほしい話
門司区で空き家を相続・所有している方の多くが、実は「売れるかどうか」ではなく「どう判断すべきか」という段階で悩んでいます。
空き家の処分は、判断の順番を間違えると、後から取り返しがつかないことがあります。 特に門司区は、坂道や狭い道が多く、一度手放すと二度と買い戻せなかったり、逆に解体しようとしても重機が入らず莫大な費用がかかったりと、地域特有の落とし穴がたくさんあります。
ここでは、現場で実際に多い「判断が特に難しい空き家」をランキング形式でまとめました。
もし、どれか一つでも当てはまる場合は、すぐに売却を決める前に一度立ち止まることをおすすめします。
第1位|相続人が複数いて、誰も住まない空き家
こんな状況に心当たりはありませんか?
- 相続人が2人以上いる(兄弟姉妹など)
- 話し合いが曖昧なまま進んでいる
- 「とりあえず売ろう」という話が出ている
これらに1つでも当てはまれば、実は最も判断が難しいケースです。
なぜ難しいのか
相続人それぞれの立場や感情、経済状況が違うため、売却後に不満が噴き出すリスクが非常に高いからです。「誰が主導権を握るか」でボタンを掛け違えると、修復不可能な溝ができてしまいます。
門司区で起こりやすい問題
- 固定資産税を誰が払うか曖昧なまま放置される
- 遺産分割が口約束のままで、いざ契約という時にハンコが貰えない
- 売却価格や諸費用の精算で「そんな話は聞いてない」と揉める
よくある間違った判断
手続きや話し合いより先に、売却活動を進めてしまうこと。「売って現金にすれば解決する」と思い込みがちですが、実は逆です。
判断のポイント
売る・売らないの話をする前に、「相続関係と役割分担の整理」が最優先です。
第2位|再建築できない可能性がある空き家
こんな状況に心当たりはありませんか?
- 車が入らない狭い道、長い階段の上の家
- 旗竿地(敷地延長)や変形地
- 「古家付き土地」として建て替え前提の話が進んでいる
なぜ難しいのか
一見普通に見えても、建築基準法の道路に接していなかったり、災害リスクエリアだったりと、「再建築不可」や「条件付き」の可能性があるからです。
門司区で起こりやすい問題
門司区は坂の街です。「景色は良いけれど、重機が入らない」という場所が少なくありません。
- 接道条件を満たしておらず、建て替えができない
- 解体しようとしても手壊しになり、費用が想定の倍以上かかる
- 買主が住宅ローン(融資)を使えず、契約が流れる
よくある間違った判断
建て替えできる前提で売り出してしまうこと。契約直前に発覚すると、トラブルの元になります。
判断のポイント
価格を気にする前に、まずは「法的・物理的条件の確認」が先決です。
第3位|山・崖・擁壁(ようへき)が絡む空き家
こんな状況に心当たりはありませんか?
- 敷地に高低差がある
- 古い石積みやコンクリートの壁(擁壁)がある
- 擁壁の管理者が誰かわからない
なぜ難しいのか
崖や擁壁の修繕費用は数百万円単位になることもあります。安全性が不透明だと、買主も金融機関も非常に慎重になるからです。
門司区で起こりやすい問題
- お隣との境界にある擁壁が、どっちの持ち物か曖昧
- 行政から「がけ条例」等の指導が入る可能性がある
- 大雨などの災害リスクの説明不足
よくある間違った判断
「安く値下げすれば売れるだろう」と思うこと。リスクの説明なしに売ると、契約不適合責任を問われる可能性があります。
判断のポイント
「いくらで売れるか」よりも、「どうリスクを説明し、誰に売るか」を考える必要があります。
第4位|売れるけれど、実は貸した方が合理的な空き家
こんな状況に心当たりはありませんか?
- 立地はそこまで悪くない
- 少し修繕すればまだ住めそう
- 今すぐ現金化する必要はない
なぜ難しいのか
「空き家=売却」の一択で考えてしまうと、長期的に見て損をする可能性があるからです。
門司区で起こりやすい問題
- 売却した後に「あの場所なら貸した方が収益になったのでは」と後悔する
- 将来自分や子供が使う可能性を考えないまま手放してしまう
よくある間違った判断
不動産屋に相談すると「売りましょう」と言われるので、そのまま売ってしまうこと。
判断のポイント
売却と賃貸、両方の出口(シミュレーション)を比較してから決めることです。
第5位|思い出が強く、決断できない空き家
こんな状況に心当たりはありませんか?
- 生まれ育った実家や、親が大切にしていた家
- 気持ちの整理がつかず、片付けも進まない
- 判断を先延ばしにしている
なぜ難しいのか
感情が絡むと、どうしても合理的な判断ができなくなるからです。それはとても自然なことです。
門司区で起こりやすい問題
しかし、門司区の空き家は自然との戦いです。
- 放置している間に雨漏りが始まり、シロアリ被害が出る
- 草木が繁茂し、近隣からクレームが来る
- 建物が傷んでしまい、「売る」という選択肢すら消えてしまう
よくある間違った判断
「今は決められないから」と、管理もせずに放置してしまうこと。時間が解決してくれることは少なく、時間が選択肢を削っていくことの方が多いのが現実です。
判断のポイント
無理に売る必要はありません。まずは「気持ち」と「建物の現実」を分けて整理することです。
まとめ|空き家は「売る前の判断」がすべて
このランキングに当てはまるからといって、必ず売ってはいけない、というわけではありません。 ただし、判断の順番を間違えると、後悔が残るケースが多いのも事実です。
門司区の空き家は、「一度整理してから決める」。 それだけで結果が大きく変わります。
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