北九州市門司区専門、空き家特化型不動産「寅ヤス不動産」代表の富貴宏樹です。
最近、現場でとても増えているのが、 「実家の空き家と一緒に、山林や田畑を相続したけれど、どうしていいか分からない」 というご相談です。
特に門司区の場合、平地の住宅地とはまったく事情が違います。 「とりあえず持っておけば、いつか売れるかも」 そんな風に売れる前提で考えてしまうと、あとで余計につらくなることも少なくありません。
今日は、山林・田畑の処分で困ったときに考えられる選択肢を、 相続放棄・国庫帰属・寄付 という切り口で整理してみます。
結論を急がず、まずは頭の中を整理するための記事として読んでみてください。
門司区で起きやすい「土地」の現実
門司区は、坂道や階段、狭い道が本当に多い地域です。 家が建っている場所ですらそうなのに、山林や田畑となるとさらに条件は厳しくなります。
- 重機が入る道がない
- そもそも現地まで車で行けない
- 隣地との境界がどこか分からない
こういったケースが珍しくありません。 その結果、「売りたくても売れない」「管理だけが残る」「草刈りの費用だけがかかる」という状況になりがちです。
時間は「味方」になりません
さらに厄介なのが、時間が解決してくれるわけではない、という点です。 放置すればするほど、
- 草木が伸びて、人の背丈を超えてしまう
- 近隣からの苦情が増える(土砂崩れや虫の心配など)
- 管理にお金がかかり、選択肢が減っていく
門司区の土地において、時間は味方にならず、静かに選択肢を削っていきます。 だからこそ、早めの「整理」が必要なんです。
今日からできる整理の順番
山林や田畑で困ったとき、いきなり「どう処分するか」の結論を出す必要はありません。 まずは、現状を以下の順番で確認してみましょう。
- 土地の地目(山林か、田・畑か、原野か)
- 面積と場所(どこにあるのか)
- 接道の有無(車や重機が入れるか)
- 共有か単独か(誰の名義か)
この4つを確認した時点で、売却が現実的かどうかはある程度見えてきます。 もし「売却は難しそうだな」となった場合、選択肢として出てくるのが次の三つです。
手放すための3つの選択肢
売れない土地を手放すための主な方法は、以下の3つです。 それぞれの特徴を、現場目線で簡単に比較してみます。
1. 相続放棄
一番強力な方法ですが、条件があります。
- 原則として、相続開始後3か月以内であること
- 山林だけでなく、現金や家など「プラスの財産」もすべて放棄することになる
- 次の管理者が決まるまで、管理責任が残る場合がある
2. 相続土地国庫帰属制度
国に土地を引き取ってもらう新しい制度です。
- 相続した後でも検討可能
- 審査の条件が非常に厳しい(崖がないか、境界が明確かなど)
- 10年分の管理費などの「負担金」を払う必要がある
3. 寄付(自治体や法人へ)
よく「市に寄付したい」と相談を受けますが、現実は厳しいです。
- 受け入れ先がかなり限られる
- 利用価値がない土地は、自治体でも断られることが多い
- 「タダならもらってくれるだろう」と期待しすぎないことが大切
まとめ|無理に「資産」にしなくていい
どれが正解かは、その土地単体では決まりません。 他に相続財産があるか。今後、管理できる人がいるか。 ここを一緒に整理する必要があります。
山林や田畑は、無理に「資産」だと思わなくていい土地もあります。 大切なのは、活用することよりも、どう終わらせるかを考えることです。
門司区は地形が特殊で、ネットに書いてある一般論が通用しないケースが多い地域です。 私は、相談から整理、必要であれば解体や売却まで、代表として一貫して窓口に立っています。
たらい回しにせず、一緒に考える立場で向き合います。まずは状況整理から一緒にやりましょう。
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